世の中の人間は二種類だけだ。すなわち、ポジティブ派か懐疑派のどちらかだ!
…と格好つけて宣言してみたんですが、よく分かりません。とりあえずこの二種類に分けてみましょう。「ポジティブ派」は、文字通りどんなことにでもポジティブに取り組み、いつも前向きで、ガンガン積極的にアグレッシブに攻めちゃう人ですね。懐疑派というのは、その反対で、どんなこともとりあえず疑ってかかる、「あんないいことばっか言ってるけど、本当かねぇ?なんか裏があんじゃないの?」みたいな感じで、ネガティブ…まではいかなくても、けっして前向きでポジティブとは言えない人のことです。
なぜこういう話題を書こうかと思ったか。それは、もともと私が非常に懐疑派…というより完全にネガティブで根暗で斜に構えてひねくれ者で、ポジティブ派の人に対して、常に気後れを感じていた人間だったからです。それはもう、暗い人間でした。うつもやってましたし、精神科のクリニックにも長年通っていましたし。
2009年に人生の転機みたいな出来事がありまして、それからは起業を目指したりした関係もあり、どちらかというとポジティブな方の領域に近づいていったという経緯があります。現在も、お付き合いさせてもらっている方々の中には起業家、経営者の方も多く、私自身も、昔に比べるとポジティブ派にかなり移行してきたかな?という印象です。そうなってきたのは、マインドをポジティブに持っていくような書籍を読んだり、意識的にポジティブであるように心をコントロールしてきたからではあります。
とはいえ、完全にポジティブ派にチェンジできたかというとけっしてそうは言い難く、自分の中でこの「ポジ vs 懐疑」の問題が提起される機会が多いと感じるので、今回はちょいと分析してみようと思ったのです。まず、両者のいい面と悪い面をまとめてみましょう。
ポジティブ派
いい面…まず明るいですから、周りにいい影響を与えます。また、チャンスを捉えて機敏に動くことができるため、事業など物事を達成できる可能性が高くなります。リーダーとして周りをぐいぐい引っ張っていくことができますね。
悪い面…本人が前向きなのはいいですが、突っ走りすぎて周りがついていけないという場合があります。また、物事のいい面しか見えないため、冷静に問題点を分析するということができない場合もあります。
懐疑派
いい面…よく言うと慎重なので、物事の良否を冷静に判断して、よくない可能性のあることには近づかない、結果リスクを回避できるという場合がありますね。
悪い面…悪い方悪い方へ考えるクセがついているため、チャンスがあっても怖がって行動できないという場合が多いようです。
…と、考えてみたのですが、どうでしょう?よく言われるように「とにかくポジティブに!」というのも、個人的には違うと思っています。常に脳内でドーパミンが放出しているタイプの人がいますが、裏を返せば「麻薬で常にハイになっていないと精神状態を維持できない」という事ですから。合法ならいいというものではないでしょう。
それに、世の中の9割くらいの人は基本的に懐疑派だと思いますから、ポジティブ派の人が自分の物差しで周りをはかって「もっとしっかりしてよ!ガンガン行かないと!」みたいなこと言い出すと、周りの人との温度差ができますしね。結果「なんでうちの社員は社長の俺みたいに考えて働いてくれないんだー!」みたいなこと言う孤独なベンチャー社長みたいな考え方になっちゃいます。
個人的には、(簡単にはいかないと思いますが)中間で行きたいと思っています。ポジティブ派のいい面は取り入れつつ、懐疑派の慎重さや、懐疑派の気持ちも忘れないようにやっていきたいな、と。そういう経営者ってあまりいないように思うので、ポジ・ネガのバランスの取れた経営者になって、成果が上がるかどうか、見ていきたいですね。